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2018年11月21日更新



母校支援に感謝
             川村 智子(高27回)



 今春、十年間勤めた榛原高校を定年退職致しました。母校勤務が決まった折は、嬉しさと共に、後輩生徒を指導する責任の重さを感じながら、銀杏並木に続く校門をくぐったことを思い出します。その間、百十周年記念式典に立ち会う機会を得たり、任期二年の同窓会事務局長職を仰せつかったりして、大先輩の役員をはじめ、多くの会員の方々と総会や支部会の席でお会いすることができ、私にとってかけがえのない「財産」となりました。
 様々な活動の中で、率直に感じたことは、OB・OGの皆様の母校愛の強さでした。具体的には、在校生に対する多様な支援です。学習面においては、大画面テレビやプロジェクターの導入等があり、授業の効率化や視覚化に役立っています。また、横断幕も印刷できる大型複写機や冊子作りには欠かせない丁合機等は、講演会や各種集会の折に活躍します。
 さらに部活動では、毎年二部活に備品の支援をして下さり、県大会以上に進んだチームや個人には奨励金の授与があります。顧問・生徒はもとより保護者にも、同窓会という存在は心強いサポーターとなっています。会が長年に渡って支援して下さった内容を、今ここで全て挙げることはできませんが、それらが在校生徒に安心感を与えていると共に、卒業後は後輩を支える立場になろう、と自覚させる契機になっているのは間違いありません。同窓生職員が口を揃えて言う、「榛原高校同窓会ほど、盛んに活動している公立高校は少ない。」の言葉通り、同じ学び舎で青春時代を過ごした同窓生の絆の強さを実感し、日々感謝しながら勤めた十年でした。